熊本でネット銀行が使われない理由
今や住宅ローンは金利競争はほぼ決着がついたように感じます。変動金利ではありますが0.4%台前半ともなればそろそろ金利競争も限界です。
そうなると次の競争舞台は団体信用保険なりますがこの低金利下では銀行側のコストからしてこの競争も限界が近いと考えるべきです。
となると次の競争はいかにネットから全て完結できるかですがこれにも限界があります。ということでここからは提携などの営業勝負となる予感です。
そういう意味では熊本はまだネット銀行未開の地です。なぜならハウスメーカーや工務店、不動産屋さんまでネット銀行を忌み嫌っているからです。
理由はいくつかありますがその1つは審査が地元地銀と比較して厳しいというのがあります。また仮審査があてにならないのでセールスしにくいというのもあります。
そのくらい熊本の住宅ローン選択はお客様ではなくハウスメーカーや工務店が握っておりそれがネット銀行の普及を阻んでいるからです。
では自分のマイホームの支払いは自分で考えるとしてネット銀行を使うにはどんな準備をしたらいいのでしょうか。今日は熊本でのネット銀行の使い方のイロハのイです。
ネット銀行は手続きの知っているかで決まる
ネット銀行を使うことを考えるとマンションや建売の場合にはそれほど難易度が高くはないのですが土地と建物を別に購入する場合には突然ハードルが上がります。
その大きな理由は『タイムオーバー』になる可能性があるからです。ここでいうタイムオーバーとは何か?
土地と建物を別に購入して住宅ローンを使い場合に一般的にこのフローになります。
土地が決定したら次は建物をどこのハウスメーカー、工務店にするかを決めるのですがおおよその見積もりが出た段階でまずは仮審査をします。
ネット銀行の仮審査の結果は早ければ翌日もしくは翌々日には判明します。承認になれば次は建物のメーカーと請負契約を結んだら本審査となります。
この時、仮審査から本審査までの時間が長ければ長いほど土地の決済日までの時間が縮まることを意味しています。
土地の決済はつなぎ融資を使うことが通常なので本審査承認後につなぎ融資の手続きが必要になります。ここで問題が発生することがあります。それは時間切れです。
土地の決済日にネット銀行のつなぎ融資が間に合わない可能性が出てしまうのです。つまりネット銀行を使う上でまず大事なのは『手続き』に精査していることなのです。
タイムオーバーを避けるためには
熊本でネット銀行が使えない理由は他にもたくさんあります。でも1番大きな理由は手続きができる人が少ないことです。
FPやハウスメーカーでも金利のことしか知らないのです。そんなのはネット銀行のHPを見れば誰でも分かることでそこは使う上ではあまり問題ではありません。
では実際にそんな手続きを知っていればいいのでしょうか。当オフィスが実際に行なっている方法を参考にしてください。
1、土地決定前にネット銀行の仮審査を終えておく 2、ネット銀行の審査に通る土地を選ぶ 3、土地の決済日をできるだけ伸ばしてもらう 4、土地と同時進行で建物を選んでおく 5、建物が決定したら本審査をする
まずは上記をお客様とマンツーマンでやります。次に本審査の承認が下りたらつなぎ融資をするのですがこれと同時進行でもう1つすることがあります。
それは不動産屋さんへのネット銀行利用の段取りです。熊本の不動産屋さんはほとんどネット銀行を利用したことないのでネット銀行と聞くと疑心暗鬼になります。
それはある意味仕方がない話です。なぜなら取扱方法を熟知している熊本の地方銀行の方がめんどくさくなくていいからです。
なのでここでしっかりと業務フローを説明しておかないと土地決済までに『必ず』もめます。なぜ揉めるかはまた別の機会のします。
こうして熊本でネット銀行を使ってマイホームを建てるにはネット銀行の金利だけをみるのではなくて手続きに熟知していないと使えないのです。
そして問題はこれだけでなく審査の問題もあります。なのでお客様は当オフィスに相談に来るわけです。審査も手続きも熟知しているFPはあまり多くないですからね。
今回はマイホームコストが大幅に下がるネット銀行を利用するためのイロハのい、手続きに関してのブログでした。参考にしてみてください。もし自分ではできそうもなければご相談ください。
永野FPオフィス住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修