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個人信用情報ってなんだ?
「住宅ローン審査で『信用情報を見ます』と言われたけれど、それってどういうこと?」
「CICってなに? 住宅ローンに関係あるの?」
住宅ローンや自動車ローンでもそうですが、融資の審査の際に重要視されているのが個人信用情報です。今までのクレジットやローンの支払い状況や申込履歴などが記載されているデータです。
では実際にはどのようなものが記載されているのでしょうか。下の図はCICの見本になります。属性からローンを組んだ購入品目、支払い履歴まであります。

住宅ローンの審査とは
17年間クレジット会社に勤務していましたのでサラリーマン時代は毎日と言っていいくらい個人信用情報を見て審査をしてきました。
なぜ住宅ローンの審査では個人信用情報が必要なのでしょうか。それはいわゆるローンでの『成績表』だからです。
この『ローンの成績表』の良し悪しが住宅ローンの審査には大きな影響をもたらすというわけです。特に良くない情報、例えば異動情報とか延滞情報などは大きな影響を受けます
個人信用情報の種類
あなたがマイホームを購入しするときに住宅ローンを利用しますが、必ず信用情報のチェックをします。基本的に銀行では自行での履歴程度であとは保証会社が審査をすることになります。
では信用情報にはどんな機関があるのでしょうか。大きく3つあります。
1、CIC
2、JICC
3、全国銀行協会
CICとは
株式会社シー・アイ・シーはクレジット会社で出資して作られた会社です。クレジット会社での割賦販売、つまり分割払いでの信用調査のデーターを保有し、そのデータを参考にして審査しています。
勤務している時にこのCICでネガティブ情報があるために引き受けをお断りする場合、信用情報の責任にしてお断りしてはいけないと言われてきました。なんていって断るかといえば『お客様から頂いた個人情報で審査した結果総合的に判断してお断りさせてお頂きました』と言っていました。
そのくらいCIC情報を参考にしていたということです。このCICの情報がどうなっているか見たい場合は500円で取得することができます
弊社に住宅ローンの相談に来られた方には案内をしていますが、ここから取り寄せることができますので心配な方や興味がある方は1度調べてみたらいかがでしょうか。
PCでも郵送でもネットでも見ることができます。そこに記号がかいてあるのですがこれが大事だったりします。
最初に見るのは異動情報の有無と支払い状況です。この図のように『26 返済状況』の欄に異動の文字があると審査はほぼ通りません。

異動とは3ヶ月以上の延滞を示します。住宅ローン審査をする金融機関からすればとても重たい情報になります。
ただし例外もありスマホでの最終回の支払いミスの場合は、審査が通ることがあります。その場合は簡単に通るわけではありません。詳細は別のブログを参考にしてください
CICではもう1つよく見る欄があります。それが入金状況の欄です。まさしくローンにおける毎月の成績表と言えます。

『$』マークが正常に支払いがされたということです。それ以外は遅れている時に使われます。『A』とか『P』がそれに該当します。
この『A』や『P』があったために住宅ローンが通らないというお客様も非常に多くなっています。特に銀行は厳しい目を向けています。
もしこの『A』や『P』で審査が通らなかった時にこのブログを読んできる方は別のブログで詳細が書いています。参考にしてください
銀行は支払い履歴に不審なものがあった場合は審査をかなりの確率で断ってきます。住宅購入する予定の方は気を付けてください。
JICCとは
JICC(日本信用情報機構)は消費者金融の審査で使われる情報機関です。わたしクレジット会社に在籍していた時には株式会社CCB(シーシービー)を使っていましたが今は経営統合してJICCとなっています。
CICと同じく自分の信用情報を確認したい場合は1000円の費用で開示してくれます。どこを見るのかといえば下記の図のように延滞した場合はこの場所に表記されます。

全国銀行協会
住宅ローンの審査ではこの全国銀行協会の全国銀行個人信用情報センターとCICが重視されているのではと推測していますが、それくらい重視されている信用情報機関です。
全国銀行協会の情報は銀行のローンやクレジットカードの個人情報を登録しており与信(審査)に利用しています。上記と合わせ3つを確認すればいいです。同じく1000円で自分の信用情報を開示してくれます。

携帯料金と奨学金にご用心
最近よくあることですが多くの方が持っている携帯電話、とくにスマホの機種の料金は月々実質無料になっている場合も多いですが基本的には割賦払い(クレジット)になっています。
代金を延滞したりするとこのCICなどの情報に記載されてしまう場合があります。スマホといってバカにせずにしっかり払わないと住宅ローンが通らないことが結構あります
スマホの異動情報で審査が通らない方はこちらを参考にしてください
また最近では大学に行くときに使った日本支援機構の奨学金もCICの個人情報を利用しています。この個人情報は最新かつ正確な情報提供が義務付けされていますので奨学金といえどもしっかりと支払わないとマイホーム購入に影響がでます。
不安な方や心当たりのある方は早めに情報開示してもらってください。住宅ローンを申し込んでから否決されると気分も悪いかと思います。
個人信用情報の保有期間
通らない住宅ローンを通す時にはまず上記3社の信用情報をお客様に取り寄せてもらいます。信用情報は破産などは官報で10年を超えない機関と規定されていますのでそれに準じていると考えています。
CICではローンを完済してから5年でデータが消えることになっています。全国銀行協会は7年で消えます。住宅ローンが異動などで通らない場合は少なくとも5年は通らないということになります。
どちらにしても借りたものは住宅ローンであれ、奨学金であれしっかり払うしかないのです。過去のことを考えても仕方がないのですが参考になればと思い解説しました。
ただしデータが消えれば審査が通るものではないです。ここもまた悩ましいところなので別のブログにまとめています。
FPからのアドバイス
住宅ローン審査では必ず個人信用情報がチェックされます。もし心配な方はあらかじめ取り寄せておき、確認しておいてください。
もし、異動があった場合は審査は通りませんが『A』『P』があった場合には方法を知っておき対策してマイホーム購入につなげてください
当オフィスでは住宅ローンで絶対に失敗したくないという方から審査が通らないという方まであなたのマイホーム購入を全力でお手伝いしています
ご相談があれば下記の公式LINEよりお尋ねください

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